ディープな京都本2冊。

キッカケ

こういう本の近畿版とか関東版でオススメのものがあれば教えてくださると嬉しいです。

巨大な砲塔跡の内部に潜入!ほか灯台、マンボウなど - メレンゲが腐るほど恋したい

[*Photo][旅][大分][建築][廃墟]>「こういう本の近畿版とか関東版」//東海だとasin:4780404673、京都だとasin:4876995699:490224439xとかがいいかも。京都のは産業遺産オンリーではないけど、広い分野を扱っていて2冊で何度もおいしい。

http://b.hatena.ne.jp/t298ra/20090302#bookmark-12339412

オススメする以上は、どんな本なのか書くべきだと思いまして…。
東海 歴史を巡る近代化遺産ベストガイドは持ってないのですが、京都本2冊について紹介。

京都に強くなる75章

京都に強くなる75章

京都に強くなる75章 (続)

京都に強くなる75章 (続)

id:merecoさん、すでに持ってそうだなー、と思ったけど、気にせず紹介することにします。

で、本の内容の話

15章で1つのまとまりになった、5部構成で、目次は以下。

  • 京都に強くなる75章
    1. 平安京民衆の営み
    2. 町衆の闘いと躍動
    3. 美と技と生業の部屋
    4. 平和と民主主義の街で
    5. 京都・現在・21世紀
  • 京都に強くなる75章 (続)
    1. 京を実感し堪能する15コース
    2. 京の街・歴史を遡り探る15コース
    3. 京を考え学ぼうとする15コース
    4. 京の源流を西山・山城に訪ねる15コース
    5. 京の海山の光と影を北に旅する15コース

京都といえば、日本を代表する観光都市ですが、両書は、単なる観光案内にはとどまりません。お食事処、買い物処なども、掲載されていますが、

本書は類書にあるような、有名寺院だけを案内する頁がありません。地域的にも京都府下全域に及び、京都市内だけに限定していません。

と、前書きにあるように、扱う分野、エリア、ともに多岐にわたり、歴史的背景、文化的背景などについて、深く掘り下げられています。*1

特に、あまり有名ではない、戦時*2の歴史について詳しく触れられていて、merecoさんお望みの産業遺産、戦争遺跡の類もたくさん載っています。

戦争ネタ以外にも、自然環境、建築、食文化、宗教、交通、エネルギーなど、目をひくテーマが散りばめられています。中には、一般的な京都のイメージからすると、「意外だな」と思ってしまうような内容もあるかもしれません。また、京都が直面している課題にも触れており、「単なる京都の雑学本」以上の内容を含んでいると思います。

"fun"ではなく、"interesting"という意味でおもしろい本だと思います。ブクマコメに書いたとおり、2冊で何度もおいしいですよ。

(追記)
なんか大量にトラックバック送ってしまった。merecoさん、申し訳ないです。

*1:何しろ第1章からイキナリ「丹後古墳めぐり」というディープさ。詳しい目次は、http://www.creates-k.co.jp/books/75syo.htm http://www.creates-k.co.jp/books/39_X.htmからどうぞ

*2:応仁の乱のことじゃないですよ(笑)。